
水の綺麗な若狭で育まれた
◎ 若狭和紙 ◎
福井県知事指定郷土工芸品
若狭和紙の 歴史は古く
奈良時代に迄 遡り
延暦年間(782~806年)の頃に
製造技術が伝わった
と言われております。
「若狭国志」に
延喜年間(901~922年)の頃
若狭から都に
庸(古代の税の一つ)として
紙が送られていた事が
記述されているそうです。
その後、江戸時代になって
小浜藩主、酒井忠勝の時代に
(1634~1656年頃)
コウゾ、ミツマタの栽培を
奨励したことによって
製造が盛んになった
と伝えられております。
また、江戸時代に編纂された
「若狭郡県志」によると
現在の小浜市の
湯岡・和多田・おおい町三重等で
和紙が漉かれていた
記録がございます。
家内制手工業として発達してきた
和紙製造は
明治初期の社会の激動期を
無事に切り抜け
産業として発展してきました。
昭和初期の最盛期には
約250戸が
紙を漉いていました。
しかし、戦後の
社会転換の影響を受け
今では、和多田を中心に4戸が
伝統の紙漉きの技術を
受け継いでおります。
昭和51年に
伝統的工芸品として
指定されました。
若狭和紙は精選された
コウゾを原料とし
水の綺麗な若狭の地で漉かれる
良質で丈夫な和紙でございます。
かつては、着物の絹布等の
包紙としても愛用されており
和傘・障子紙・研磨紙・襖紙等を
生産してきました。
若狭地域では年間を通じて
和紙漉きの講習会や
小学生の卒業証書作り等
幅広く活動しております。
美しく染めた美術工芸紙もあり
和紙人形やちぎり絵の材料にと
遠くから買い求めに来られる
ファンの方もいらっしゃいます。
お土産として便せん封筒等の
和紙小物も人気がございます。
若狭和紙の家や
若狭おばま食文化館では
実際に紙漉を
体験することが可能です。
約1時間程度で
貴方だけのオリジナル和紙が
完成しますよ。
[若狭和紙・体験施設]
◆所在地
福井県小浜市遠敷4-406
◆お問合わせ
0770-56-0363
◎若狭和紙の家(遠敷店)◎
紙漉き体験
AM10時~PM17時
所要時間:約30分
料金@500~@1000
◎御食国若狭おばま食文化館◎
色紙漉き・はがき漉き
所要時間:約40分
料金@700
折染め(5名以上で要予約)
所要時間:約20分
料金@400
◆交通アクセス
北陸本線JR小浜線・小浜駅から
お車で、約10分
美浜温泉「海のホテルひろせ」より
お車で、約40分の場所でございます。
PS~
つい最近なのですが
福井県は嶺北地方の
「越前和紙」が
あのスタジオジブリのアニメ
「となりのトトロ」に登場する
マックロクロスケの
シールとなりました。
開発、製作を担当したのは
越前市大滝町の
製紙会社やなせ和紙さんです。
毛羽立つ和紙の風合いが
毛玉状のキャラクターにピッタリで
人気商品となっ ておりますよ。
(写真はGoogle画像検索より)
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